荒野の青山場所


CAYのまん前で見上げた空にひゅーっと流れた飛行機雲。
昨夜の夜空は一瞬にして消え去り、今日はううじん
荒野。そう思うとなんて儚く、でもこれがまさに人生。


ここへ辿り着く前に体を温めてくれた大坊珈琲の薫りを
身にまとって受け止めきれるだろうか、今夜。


同じ場所だとは信じがたい空間。
そう、昨日の反省も踏まえて一番乗りをしてしまった。ここまで
来たのだし遠慮なんてしないのだ。


十一夜を折り返したアミイゴさんが見ればもうそこにいない
そんな風にして会場内を駆け回っている姿。こうして立ち合わせて
もらうことでエールを送るしか出来ない私たち。
アミイゴさんの絵、詳しくはわかるはずもないのだけれど、あの
潔さ。一本の線がぐさりと胸に突き刺さるよう。
塗り重ねられた絵の具の厚み、そして私はキャンパスの横にはみ出した
所をいつも見に近づきます。


中央に陣取られたマイクなどの機材、パーカッションというよりも
音の鳴る青く塗られた数々のもの達。


塩を撒いて始まったううじんASA-CHANGの一本勝負。
ザクザクと切り裂かれてとても苦しくそれがまた生きていることを
実感するような。穏やかとか癒しとかでは決して無い、ううじん
全てを曝け出して攻め続けているその姿。
3歩も4歩も突き進むんだって。
またそれを最後まで受け止めるASA-CHANG。そしてアミイゴさん。


十一夜の内の二夜だけでもアミイゴさんに答えるアーティストのパワー
に吹き飛ばされそうだったのに、これが毎日だなんて。
にしても、全てを信じた上で受け取ったものを遥かに超えてやるって
いうそれぞれの心意気。誰一人手を抜かない、抜かせない、そんなやりとり。
触れることが出来て良かったです。